一休寺・観音三十三身図鑑賞 ~先祖を偲び新たな自分へ~
2026年8月15日(土)
「一休寺・観音三十三身図鑑賞 ~先祖を偲び新たな自分へ~」催行しました。
この日は厳しい暑さの中でのハイキングとなりました。
それでも、今回の目的の一つである一休寺の「曝涼(ばくりょう)」は、毎年8月15日・16日の2日間だけの特別公開。年に一度しかない貴重な機会です。
「この日を逃したら見ることができない」ということで、暑さには十分注意しながら、水分補給などにも気を配りながら催行しました。



一休寺では「曝涼(ばくりょう)」といって、毎年8月15日・16日の2日間、原在中(はら ざいちゅう)の「観音三十三身図」を、虫干しを兼ねて特別公開しています。
原在中は、江戸時代中・後期に京都で活躍した画家です。丸山応挙が狩野派の西田幽汀に学んだ際の兄弟子にあたり、その画風には狩野派や土佐派の特徴に加え、応挙にも通じる写実性が見られます。
今回公開された「観音三十三身図」は、一休寺の方丈三室―「札の間」「室中」「檀那之間」―に画軸が掛けられていました。
「室中」の中央、一休像の前には中尊が描かれ、その左右には18場面にわたって、如来、聖者、梵天、帝釈天などの諸天、比丘・比丘尼、童子・童女、夜叉など、観音菩薩が33の姿に身を変えて人々を救う「三十三応身」の姿が描かれています。
さらに、残りの15画面には、人々を救う観音の霊験談が描かれています。
これは、約1600年前に西域出身の僧・鳩摩羅什(くまらじゅう)が、中国・長安で漢訳した『法華経』の「観世音菩薩普門品(観音経)」の内容を絵にしたものだそうです。
画軸の下には、それぞれの場面を説明する文章も吊り下げられていて、絵だけでは分かりにくい場面の内容もよく理解することができました。
実際に目の前で見ると、一つ一つの絵の細やかさや迫力に感激!
「これほどきれいな状態で残っていることに驚いた」という参加者の声もありました。
そして今回はなんと、普段は入ることのできない重要文化財・一休寺方丈の三室に、自由に立ち入ることができたのです。
しかも、画軸はカメラ撮影OK!
期間限定で公開される貴重な掛け軸を間近で見ることができ、参加者の皆さんにも喜んでいただけましたし、私たちもラッキーでした。



一休寺を後にした帰路では、『今昔物語集』に登場する「みみず伝説」で知られる甘南備寺にも立ち寄りました。
ここでは、薬師如来さまを拝観し、その後棚倉孫神社を眺めながら歩きました。



厳しい暑さの中での開催となりましたが、参加された皆さんからは、「お天気でよかった」「距離が短くてよかった」という声も。
そして「暑かったけれど、来てよかった!」とのうれしい感想をいただきました。
暑さに負けず、貴重な文化財をじっくりと味わうことができた半日となりました。
今回は夏休みということもあり、小学生や中学生も参加してくれました!
ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
