佐牙神社例祭・百味と恵日廃寺の仏達 〜「山本の百味」の鑑賞と仏達の足跡を探る〜

2026年10月11日(日)

例祭に合わせた特別なツアー

今回のツアーは、12時30分スタートという、いつもとは少し違う行程で実施しました。

佐牙神社の例祭に合わせ、祭礼の神事を見学していただこうと計画したものです。しかし、事前の情報が十分でなかったこともあり、当初の予定どおりには進められない場面がありました。

それでも、参加者の皆さまには、せっかくの機会を生かそうと行程の変更にご理解とご協力をいただきました。

佐牙神社で、祭礼のつながりを学ぶ

佐牙神社では、神事の後、普段は閉じられている拝殿に上がらせていただくことができました。神殿を間近に拝見し、細部にわたって見学できたことは、貴重な経験となりました。

また、神幸祭、神輿、御旅所、湯立神事、百味のお供え、そして還幸祭へと続く祭礼の流れについても理解を深めることができました。

地域で大切に受け継がれてきた祭礼は、一つひとつの神事や行事がつながり、地域の人々の思いとともに今日まで伝えられてきたものです。

実際の祭礼に触れることで、資料や説明だけでは伝えきれない、その土地に根付いた信仰や伝統を感じていただけたのではないでしょうか。

寿寶寺の千手千眼観音菩薩像

今回、寿寶寺では御旅所での神事に伴い、拝観が中止となっていました。そのため、予定していた千手千眼観音菩薩像を直接拝観していただくことはできませんでした。

そこで、あらかじめ用意していた写真を使い、昼と夜で異なるお姿をご紹介しました。

仏像は、写真や映像を通して知ることもできます。しかし、実際にその場を訪れ、自分の目で拝観することで得られる感動や発見は、また格別です。

ここで改めて思い浮かんだのが、「百聞は一見に如かず」ということわざです。

写真やテレビで知ることと、実際に目の前で見ること。その違いを感じながら、いつか参加者の皆さまに、ぜひご自身の目で千手千眼観音菩薩像を拝観していただきたいと思いました。

地域の歴史と文化を、次の世代へ

文化財には、建物や仏像など、形あるものだけでなく、祭礼の作法や技術、口伝によって受け継がれてきたものもあります。

形ある文化財は、修復や再建によってその姿を後世に伝えていくことができます。一方、形として残らない技術や言い伝えは、それを知る人が伝え続けることで、初めて次の世代へと受け継がれていきます。

地域に残る歴史や文化を学び、それを自分たちの言葉で伝えること。私たちボランティアガイドも、その継承の一端を担うことができるのではないかと感じています。

地域の人々が大切に守ってきたものを知り、その魅力を参加者の皆さまと共有できること。それが、ボランティアガイドとしての喜びであり、活動を続けるやりがいでもあります。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
そして祭礼の見学にご協力いただいた関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。