管外研修 〜東大寺二月堂〜

10月5日(水)管外研修で東大寺へ行ってきました!

なぜ東大寺か?

実は京田辺市の大御堂観音寺付近の竹やぶから、

修二会のお松明に使われる真竹を毎年寄進しています。

その知識をより深めるために研修を行いました。

暑くも寒くもなく、初秋の奈良東大寺境内をのんびり散策して楽しむことが出来ました。

午前中は気さくでウイットに富んだ坂東講師から、

二月堂の修二会の解説をお聞きしました!

修二会が752年に始まってから、一度も途切れることがなかった「不退の行法」が

今年で1271回となったそうです。

また僧侶(練行衆)は、私たち一般の人々の代わりに苦行を行い

懺悔(さんげ)をし、

ご本尊の十一面観音菩薩に人々の幸福を願う行事なのだそうです。 

お松明の行事に使われる真竹は今年は8本を京田辺から寄進していますが14日間で使われる松明は141本にもなります。

調達本数は京田辺以外からは2ヶ所、全部で30本程度を使いまわししているとのことでした。

午後は普段は立ち入り出来ない二月堂礼堂(らいどう)に入室させていただきました。

練行衆が膝を打ちつける苦行(五体投地)に使われる五体板の実物が壁に立てかけられており、

長さが6mもあるのに驚きました。

また、トイレは練行衆は洋式、仲間(ちゅうげん)等は和式であること、

風呂の順番は童子が一番最後であることなど

中世の階級社会の慣わしがそのまま残っている事もご紹介いただきました。

とても有意義な管外研修となりました!