南山城三十三観音(京田辺版)を訪ねて 〜国宝・重文・府指定の至宝十一面観音を拝観〜
2025年11月23日(日)
「南山城三十三観音(京田辺版)を訪ねて 〜国宝・重文・府指定の至宝十一面観音を拝観〜」終了しました。
今回は「南山城三十三所観音(京田辺版)」のご案内をさせていただきました。



観音菩薩は、衆生を救うために三十三の姿に変化する「三十三観音」、そして七つの方法で救済を行う「七観音」として知られています。時・場所・状況に応じて人々にふさわしい姿をとり、現世利益をもたらす存在として古くから信仰されてきました。
南山城には観音菩薩を祀る三十三の寺社があり、そのうち七つが京田辺に残っています。
日本では古代に神々の信仰が中心でしたが、欽明天皇の時代に仏教が正式に伝来し、神仏習合や本地垂迹、神仏分離、廃仏毀釈など、長い歴史の中で宗教文化は大きく姿を変えてきました。「継承寺院」「廃寺」「客仏」「文化財保護」「国宝」などの語句は、京田辺の観音さまをご案内する際にも欠かせない背景です。
当日は、私の受け持った班も含めて女性の参加者が多く、和やかな雰囲気でした。
「観音さまのお顔は本当に優しいですね」「観音さまは女性なんですか?」「仏さまは4回お参りすると“お友達”になれると聞きました」「私は今日で○回目です」など、歩きながらの会話も弾み、皆さまの関心の高さを感じました。



この日のために特別開扉や法話を準備をしていただいたリーダー・世話役の皆さまには、ガイドの立場からも深く感謝しております。
長距離の徒歩にもかかわらず、参加者の皆さんが満足そうな晴れやかな表情で帰路につかれたことが、何より嬉しい一日となりました。
