南山城の至宝 十一面観音像を訪ねて ~京田辺の国宝・重文・府指定の観音様を訪ねる~

2024年2月10日(土) 京田辺ふれあいハイキング『南山城の至宝 十一面観音像を訪ねて』〜京田辺の国宝・重文・府指定の観音様を訪ねる〜

終了しました。

募集定員50名を超える参加者をお迎えして今日はガイドのし甲斐もあるなと緊張と興奮を抑えながら、三山木駅前をスタートしました。

この日は「南山城三十三所観音霊場」の中で京田辺市にある7つのお寺の内十一面観音をお祀りする3つのお寺を参拝します。

最初の訪問先は寿宝寺、「十一面千手千眼観音立像」(重文)を参拝しました。平安時代の作造で一木造りの尊像は実際に千本以上の手を持ち、そのお姿に先ず圧倒されます。

昼のお顔と夜の月光を受けるお顔を拝見し、厳しい表情が温和な表情に変わられる様子は参加者の皆さんも強い感動を受けられたと思います。

次の訪問先は法雲寺、「十一面観音立像」(府指定)です。平安時代の作造で一木造りの尊像ですが、30年以上京都国立博物館に預けられていました。お寺自体が廃仏毀釈の影響で一時廃寺となった為でしたが地元の檀家有志が本堂再建費用を積み立てて2015年完成とともにご本尊にお帰りいただく事が出来ました。通常非公開ですが私共企画にご賛同いただき今回参拝が実現しました。優しいお顔立ちで腰をやや傾けたお姿は母性を感じる仏様でした。

最後の訪問先は観音寺、「十一面観音立像」(国宝)です。天平時代の作造で木心乾漆造りの尊像で、保存状態が素晴らしく十一面のお顔の表情がとてもよくわかりました。同じ東大寺造仏所で造られた奈良聖林寺の十一面観音立像とよく比較されますが観音寺の像は女性的で優しく、聖林寺は男性的で逞しく感じるようです。

3つの観音像を参拝しましたが、次の機会には京田辺の残り4つの観音像も参拝できるような企画が出来たらよいと思っています。

またホームページに情報発信してまいりますので、是非当協会ハイキングにご参加ください。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。