研修「佐紀盾列古墳群と海龍王寺を巡る」

2023年6月27日(火)会員のみの「佐紀盾列古墳群と海龍王寺を巡る」ハイキングが実施されました。佐紀盾列(さきたてなみ)とは難読ですが奈良市北部、平城宮の東北に位置する古墳群です。

『現地を知り 現地に学ぶ』をコンセプトとした研修で、親睦もかねています。

参加24名でJR平城山駅を出発し、まずは仁徳天皇の皇后磐之媛陵とされるヒシアゲ古墳へ。いきなり京田辺とは縁の深いお方の登場である。とても大きな墳丘、全周にわたりよく残された周濠に圧倒される。どなたの管理であろうか。

遺跡、史跡を巡るにはその地の地勢、動植物環境を観るのも重要。植物に詳しい会員から、植物の名前、外来植物違法栽培の罰金の話を聞いた。さらに長屋王の無念、磐之媛の話など、猛暑歩行中でも話題には事欠かない。

このあと大きな溜池(水上池)の縁をぐるりと回って遺構展示館で小休止。さらに古墳を求めてウワナベ(宇和奈辺)古墳へ。この地区では最大の古墳で、全長256メートル。大きすぎて傍ではむしろ形が分かりにくく、西側の道を少し北上して見ると、右が前方部、左が後円部であると理解できた。

少し戻ってコナベ(小奈辺)古墳へ。眺めるだけでなく完全に一周し「造り出し」を含め墳丘と濠の形を存分に確認できた。歩きながら「コレどうやって作ったのだろうか?」と話しが弾む。

次に海龍王寺へ。ここでは縁起法話、勅額、国宝五重小塔などについて、ご住職から丁寧な説明をいただいた。海のない奈良に何ゆえに海龍王か?と思っていたが、当時の留学僧の航海の安全を祈るため、と理解できた。

その後近鉄新大宮駅まで歩き、そこで解散となったが、法華寺拝観へと向かった会員も。梅雨時で今期最高気温多湿下ではあったが幸運にも雨は降らず、全員が無事楽しく完歩できた。

お疲れさまでした!

古墳は京田辺にもあり、身近で重要な文化財ですが、この場所にはより大きく立派な古墳が三つも並んでいることを改めて知り、勉強になりました。研修部長さんをはじめ立案・下見・リーダーの方々ご苦労さまでした!