定例会とプチ講演会
当協会は、月に1回、定例会を行います。報告をしたり、情報を交換したり、いろいろな打ち合わせを行います。実はその定例会が始まる前にプチ講演会を行っています。
メンバーが何か得意な分野の講義をしてくれます。さまざまな知識を持ち合わせているメンバーですから、話題には事欠きません。
本日は「勾玉(まがたま)について」でした。
勾玉は、神鏡・八咫鏡、宝剣・草薙鏡と共に天皇を象徴する三種の神器の一つです。
じっくりと勾玉に関して話を聞くことはありませんでしたので、大変興味深く聴きました!。
簡単に要約しますと
『日本書紀』では勾玉の字を用い、『古事記』では曲玉を用いているとのことです。はじめ曲玉の字を当てたが、曲には曲直などの熟語があり悪い意味もあるので勾玉に改めたとの説もあるとのこと。
勾玉は日本で独自に発達したとのことで、中国の『後漢書』には、「壱与が魏に2つの青い大きな勾玉を献上した」と記され、また『随書』によると「新羅と百済は倭を珍しい文物の多い大国と崇め、倭へ使いを通わせている」と記しており、勾玉とくにヒスイ製勾玉が交易品として重要な意味をもっていたことがうかがえるということです。
また勾玉の形は逆C型をしています。古墳時代になると大型化し、また子持ち勾玉などがあらわれてきますが、奈良時代には造られなくなったのか出土例がみられなくなるとのことです。
また後日、フィールドワークで唐古・鍵考古学ミュージアムへ行きます。
出土品に勾玉もありますので、ついでにしっかりみてこようと思います!