「竹送りと竹取翁博物館見学会」

今回は、従来の「ふれあいハイキング企画」ではなく、京田辺市観光ボランティアガイド協会会員対象の研修企画として実施しました。

毎年2月11日に行われるのが、奈良・東大寺二月堂の修二会(お水取り)で使用される大松明の柄となる真竹を送り届ける「竹送り」行事です。

修二会は3月1日から15日まで行われる東大寺の伝統行事で、その大松明を支える真竹が、ここ山城の地から届けられます。

今年はあいにくの雨天となりましたが、地元の元気な小学生たちが大活躍。

当日掘り出された1本約40kgもの真竹を力強く担ぎ、観音寺まで運び込みました。その姿は実に頼もしく、地域の行事が次世代へと受け継がれていることを実感させてくれます。

観音寺ではご住職による交通安全祈願が行われ、その後、既に掘り出されていた分と合わせて計8本の真竹を、参列者の皆さんが分担してトラックへと運びました。

すべて積み込まれ、奈良へ向けてトラックが出発するのを見届けて、竹送り見学は終了となりました。

観音寺から三山木駅までは徒歩で約40分。

道中、駅近くに建つ大きな石碑「朱智神社 是三十八丁」に目が留まりました。しかし実測では朱智神社まで約51丁(およそ5.5km)。「三十八丁」との距離感には疑問が残ります。もともとは多々良付近にあったものではないか――そんな歴史的考察も自然と話題に上りました。現地を歩くからこそ生まれる発見です。

最後に、三山木駅近くの竹取翁博物館を訪問しました。

館長からは、この山本地区付近に竹取翁の家が実在したという説、さらに『竹取物語』は空海の著述であるという見解など、熱のこもったお話を伺いました。館長のお人柄も相まって、予定していた1時間はあっという間に過ぎ、非常に充実した時間となりました。

地域の伝統行事と伝承の世界をあらためて見つめ直す、大変有意義な一日となりました。

来年はいよいよ竹送り行事が記念すべき第50回を迎えます。

ぜひ「ふれあいハイキング企画」として広く参加者を募り、この貴重な伝統文化を多くの方に知っていただきたい――その思いを新たにしました。